このSSについて
もともと、魔理沙が詠むのは短歌ではなく俳句でした。ついでにお題ありの方に投稿するつもりでした。
俳句だったのは、魔理沙が詠もうと思ったきっかけを「緒方『紅葉』の俳句集を読んだから」にするつもりだったから。
でも、紅葉が単独で句集を出せるほど詠んだのかが疑問でしたし(古い句の選定はやっていたみたいですが)、
それ以前に書いている段階で実在の人物を出すような雰囲気ではなくなってきたので紅葉の使用を断念、同時にこんぺへの参加も断念。
読者になるつもりだったけど締め切りが延びたのでじゃあ無しの方に参加してみよう、と半徹夜。
前半と後半が繋がっているのか疑わしいほのぼのSSが完成しましたとさ。
タイトル
career(経歴)とcarrier(配達人)。
短歌の鍛錬の経歴が無くても感情を伝えることは出来るんですよ。技術ではなく気持ちの問題だから。多分。
というわけで主人公は魔理沙なのでした。
主題
霊夢と魔理沙の友情と平和な日常です。もうこれが書きたかっただけ。言わずとも伝わる、みたいな関係は憧れます。
霊夢と魔理沙
上にもあるように、遠慮の要らない親友同士。恋愛感情がどうこうではないつもりです。
最後の紫と藍の「だい好きだ」は霊夢と魔理沙の関係も同じようなものなんだよ、という密かな意思表示のつもりでした。
短歌あれこれ
まず、私自身は全く経験がありません。あっても国語の授業くらい。
だから短歌がどういうものかというアレは百パーセント適当です。短歌をなめてんのかと切り刻まれなくて良かったです。本当に。
片や魔法使い、片や巫女なのだから当然ではありますが、共に過ごす時間は長くても(まったりとか宴会とか)知識や経験はかなり異なっていそう。
なら、魔理沙が霊夢と共通の何かをやってみたいと思っても不思議ではないと思います。小悪魔の懇願を口実にする辺りは素直じゃない女の子の本領発揮。
もともと、紫と藍の出番はありませんでした。最初の予定ではこのSSは魔理沙が素でお馬鹿な俳句を読む一発ギャグだったので。
前半部を書いているうちに方向転換してあんな短歌が出来上がった時に魔理沙と歌を客観的に評価してくれる人が欲しいな、と思い急遽ゆかりんに起きてもらい、あんな感じに。
結果としては成功だったかな、と思っています。
後書き
今更ですが縦読みです。言うまでもないですが魔理沙の短歌も同様なんだよ、という主張であります。
本来は霊夢と紫のやり取りにするつもりだったのですが、意図が伝わらないのは悲しいのでちょっと小生意気なあんな感じにしてみました。
以下全レス。
>セノオさま
楽しんでいただけて何より。魔理沙は女の子です。
>翼さま
魔理沙は天然ではなく理論的な人だと思います。魔法使いですし。
分からなくても思考錯誤して、自分が納得できるものを完成させてから外に出て行くイメージ。
紫と藍はどうなんでしょう? 文花帖を額面通り受け取るか、文に対する建前と判断するか。私がどちらかは言うまでもないですが。
>es-capeさま
一番大事なことを曖昧に書くのがマイブームなのです。
分かってもらえないと必然的に評価が下がるのが辛いところですが、書きたいものしか書きたくないのでしばらくはこんなSSしか書かないかもしれません。
とはいえ話そのものはありふれていると思います。でもテーマは外れ。恥ずかしすぎてそんなものを中心には据えられません。
ところで質問が一つ。どうしてピンクの背景が「含意」なのでしょう?
適当に選んだので正直困っています(汗)
>おやつさま
締めの二人は私にとっても予想外。
マスタースパークも夢想封印も、まともに当たりはしないだろうと確信めいた予感があるからこその全力です。
>一之瀬翔弥さま
ですよー、女の子。
テンポ……どうなんだろう。一つの文を長くしすぎないようには気をつけていますがよく分からないです。
>K.Mさま
別に魔理沙を女の子にすることが第一目的だったわけではないのですが結果オーライかなぁ。
二人の行動が読まれるのは……両方だと思っています。生きてきた年数が一桁ないし二桁違う藍から見れば二人とも子供だろう、と。
>匿名さま
キャラを活き活きと動かすことが私の二次創作の原点で終着点。
それがしっかり出来ていれば、それ以外は後からついてくる……のかなぁ(自信なし
>七死さま
弾幕部分はどうしようかかなり迷いました。
でもあれを丸ごと削除すると大幅な再構成が必要になりかねないし、そこまでの時間は無かったのであんな形になったわけですが。
採点期間中に読み直すたびに前半部が浮いている気がしていたのは事実。でもごっそり削るだけじゃ味気なくなるだけ。
難しいリメイクになりそうです。
>Tomoさま
魔理沙の歌は、表面上の意味と技巧を凝らした真の意味が著しく異なっていそうです。
女の子は軽々しく自分の気持ちを口にしないものだ。多分。
>藤村りゅさま
本気じゃありません。前半は言わずとも伝わる、遠慮も要らない親友関係を書いていたつもりでした。
どうでもいいことですが、私は感情をストレートには出せません。不器用ですから。
>ハッピーさま
幻想郷は百合の花咲き乱れる不思議空間じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!1!!!11
魔理沙は別に惚れちゃいませんし、霊夢も素でブチ切れてます(個人的には照れ隠しをするよりも意地悪くからかうタイプ)。
魔理沙ばっかり目立ってしまいましたが、霊夢も可愛いと思うのですよ。(書けてる気はしませんが)冒頭の雅さと対照的な、思考がぷちっと途切れる子供っぽさとか。
>MIM.Eさま
魔理沙は可愛いのです。霊夢も可愛いですよ?
>楠木忍さま
「だい好きだ」にならなきゃいけないのでたれ霊夢には出来ないです。たれ霊夢……いかん、和みすぎる。
>床間たろひさま
ニマニマしてやってください。別に短歌に季語は必要ないですが。あった方がポイント高かったりするのかなぁ?
>風雅さま
良いかどうかはさておき縦読みです。
>名無しでごめんさま
楽しんでいただければあなたの時間を頂戴した甲斐があったというもの。
最後の藍は、実は紫との対比も兼ねていたりします。紫と藍の関係って幽々子と妖夢の関係によく似てると思います。
主から見ればいつまでも子供。
>名前が無い程度の能力さま
魔理沙は可愛いですよ!
縦読みは知りません。
>弥生月文さま
その前にゆかりんが茶々入れるのを忘れてはいけません。
次の日も当然のようにやってきた魔理沙を捕まえて、侘びがてら一緒に掃除して元通り。そんな二人を、私は書きたい。